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著作権のことを考えていたらフォーンアイルの話になった件。

元々はこのポストでした。

話の内容を要約すると、身に覚えの無い動画を視聴したことが著作権違反に当たるとして、権利者側からプロバイダーに情報開示請求が来たのだが、プロバイダーから投稿主に情報開示していい?と問い合わせが来たという話。

結論としては、動画を視聴しただけでは著作権侵害にはなりません。

むしろ、動画をインターネットに視聴できる状態でアップロードした人間が著作権を侵害しています。

おそらくアクセスログからいろいろ難癖つけてプロバイダーに情報開示請求を行い、手に入れた個人情報を使用して架空請求などを行いたいという魂胆なのでしょう。

と言う所で、思い出したのは、高専生時代(25年以上前)

エミュレーターというプログラムが仲間の中で流行っており、そのデータをフロッピーディスクなどで共有されて遊んでいました。

エミュレーターとは、他のハードウェアの動作をWindows等のOS上で動作するようプログラミングで再現させたソフトウェア。

当時はファミコンやスーパーファミコン、ゲームボーイ等のエミュレーターがありましたね。

で、エミュレーター自体は問題はない。

問題はゲームカセットの中のプログラムをファイルに落としたデータです。

当時は同時にマジコンとかいう機械も話題になっていまして、

これを使用すると、カセットのプログラムをファイルに変換することができる装置になります。

これ自体は天下の任天堂様が徹底的に取り締まって、マジコン自体終焉を迎えました。

で、いろいろな方法で取得したゲームデータファイルをインターネットで公開する人達がいて、

でも普通に公開すると著作権侵害で捕まってしまうので、

いろいろな方法でゲームデータファイルたどり着けないように細工をしていて、

一番分かりやすいのは、HTMLファイル内のコメントにリンク先が書かれていたり、

JPEGなどの画像ファイルに偽装して公開していたりしていました。

現在はどうなっているかは分かりません。

だって、今は法改正されて、ダウンロードしたらアウトなので。

で、それに関連して、ファミコンのコンパイラというものを手に入れました。

https://hp.vector.co.jp/authors/VA042397/nes/index.html

このコンパイラは正式な物ではないですが、おそらくエミュレータを解析してエミュレータで動くように作成されたコンパイラだと思います。

当然ながら、コンパイルしたゲームはファミコン本体では遊べません。

が、コンパイルしたゲームはエミュレータで遊ぶことが出来ます。

実際、エミュレータ向けにファミコンのゲームを作成して配布している人も居ますしね。

コンパイラのマニュアルやサンプルコードも見てみたのですが、

完全に組み込みプログラミングでした。

ファミコン本体にROMカセット差し込むことで、ゲームデータがファミコンのメモリ上にマッピングされ、ファミコンのCPUからゲームデータにアクセス出来るようになるのだと思います。

で、ファミコンのメモリ領域は0x0000~0xFFFFでした。

ファミコンは16ビットCPUだったんですね。

もちろんゲームデータで使用できるメモリの量も限られていて、

一度に参照できるゲームのデータサイズは32KB。

マッピングを切り替えるレジスタもあるので、それを使用して大きなデータサイズのゲームも動かしていたのでしょう。

これでドラクエとか動かしてたんだからすげーって思いました。

で、ここまで考えてようやくフォーンアイルに到達します。

はい、X(旧Twitter)でめちゃくちゃドラクエをdisっていた開発者が作成したSteamのゲームですね。

分かる人は分かるんですが、現在の64bit CPUで動くゲームを作成し、16bit CPUで動くゲームと比較しても余り意味は無い。

そもそも土俵が違うのだから。

フォーンアイルの開発者は是非ともファミコン用のコンパイラを使用してゲームを作成し、それからドラクエをdisって欲しいものです。