この本の中では、
疲れには身体の疲れと脳の疲れがあり、
さらに脳の疲れにはネガティブな感情によるものと、マルチタスクによるもの、と分類しています。
高度経済成長期までは肉体労働がメインだったのに対して、1990年ぐらいからパソコンが普及してデスクワークが増えたようなイメージがありまして、
このころから脳の疲れからうつ病が増えているのかな、と思っておりまして、
脳の疲れの存在は、もっと周知させるべきだと思うんですよね。
脳の疲れという存在が知られていないから、
体調不良→病院行け
という風に考える人が多いですけど、
脳の疲れによる体調不良は、とにかく休むしかない
と言うことをもっと世の中に広めるべきだと思うんですよね。
この本の中では脳の疲れにフォーカスして、
疲れる原因についての解説の後、
具体的に疲労回復方法の紹介を行っています。
脳の疲れ:ネガティブな感情によるもの
高度経済成長期は頑張れば頑張っただけ目に見えて成果が出てきたため、
「自分も社会の役に立ってる」と自己肯定感も高かったのですが、
バブル崩壊後の経済的に世の中が暗い時代は、
「頑張っても実感が沸かない」という世代。
これが現代の脳の疲れの原因の一つ、と解説しています。
これを改善する方法としては、「自分が出来たことを褒める」という考え方。
- 朝散歩できた
- キャンプに行くことが出来た
- 部屋が少し片付いた
などなど、どんな小さな事でも良いので、やりたかったことが出来たことを褒めましょう。
脳の疲れ:マルチタスク
脳は一度に複数の仕事をすると疲れます。
逆に脳をシングルタスクにすると疲れが解消されるようです。
とはいえ、仕事に限らず、日常生活でもいろんな所に気を向けないと行けないことが多いので、なかなか休めてない人も多いと思います。
そこで疲労回復法として推奨しているのがマインドフルネスというもの。
具体的な方法については本の後半に書かれているので、是非読んで試してみてください。
(すべて行う必要は無く、続けられそうなものを見つけて実践すると良いです。)