納豆の健康効果について勉強していたら遺伝子組み替えの話にまでたどり着いた。

納豆の健康効果

納豆には以下の特徴があります。

  • 大豆食品である

植物なのにタンパク質を多く含んでいます。

とくにこのタンパク質に含まれる必須アミノ酸が多く、

アミノ酸スコアは満点の100点です。

必須アミノ酸は体内で生成できない成分で、食品から摂取素津必要があり、

その値が高ければそれだけ効率よく摂取できることになります。

大豆製品のアミノ酸スコアは100なので、ほぼ満点ですね。

それ以外にも大豆由来のミネラルやビタミン、食物繊維も含まれています。

  • 発酵食品である

発酵食品というと、乳酸菌が豊富というイメージありますよね。

なので、これらの微生物が腸内環境を整えてくれます。

とくに納豆菌は胃酸にも強く、腸内環境改善に役に立ってくれます。

腸内環境が良くなれば、吸収された養分から様々なホルモンを生成することが出来、

それらはストレスの軽減などの役に立ってくれます。

  • 納豆だけの成分、ナットウキナーゼ

納豆菌によって生成されるナットウキナーゼは動脈硬化予防に役立ってくれます。

動脈硬化、高血圧など気にしている方は積極的に食べた方が良いかもしれません。

栄養素についてはタカノフーズのサイトに詳しくまとめられています。

https://www.takanofoods.co.jp/fun/nattoeiyo/

納豆を食べることのデメリット

これは納豆だけに限らず、過度に栄養を取り過ぎてしまうと、体に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

納豆の場合は、プリン体を含んでいるため、食べ過ぎると痛風になりやすいと言われています。

そのため、納豆は一日1~2パックが適量とされています。

納豆の起源

納豆の起源については様々な説があり、それに関する書物が残っていないため、何が起源だったかは不明のままです。

ただ、その節でも共通しているのは、

  • 大豆を煮ていること
  • 藁の中で保存していたこと
  • 温度が一定に保たれていたこと

これらの要素が偶然組み合わさって、偶然納豆が誕生したと言われています。

納豆菌の話

納豆菌というのは、藁などの枯れ草の中にいる枯草菌の中の一つで、

納豆菌と枯草菌の遺伝情報(DNA)は酷似していると言うことが分かっています。

遺伝子組み換えの話

納豆の原料である大豆なんですが、

日本で使用されている大豆の大部分は輸入品です。

アメリカでは遺伝子組み換え大豆が流通しているそうですが、

日本に輸入されている大豆は全て遺伝子組み換えされてない大豆です。

なので、大豆に関してはこのへん心配しなくて問題なし。

しかし、YouTubeのショート動画で

納豆菌に対して遺伝子組み換えを行っている

ということが分かりました。

これはミツカンが行った研究のレポートで、

納豆独特の匂いを抑えるために、

納豆菌に対して遺伝子組み換えを行って匂いの元となる成分の生成を抑えることが出来た、と報告されており、

これで製造された納豆は「におわなっとう」という商品名で販売されているようです。

さらにレポートの中には2種類の遺伝子組み換え手法が記載されていますが、

結局どちらもいろいろ問題ありとされて採用していないと結論づけています。(これは危険だというわけでは無く、安全であるという理解が得られないという理由で)

で、結局従来の技法である「遺伝子相同組み換え技術」を使用したと記載されています。

ん?従来の技法?

このレポートは2007年に作成されたものなので、それより以前から遺伝子組み換え技術が存在していたことになります。

遺伝子相同組み換え技術とは

こちらに比較的わかりやすい説明が書かれています。

https://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~inasweb/narai/narai/xiang_tong_zu_huanetoha.html

これを何とかしてまとめると、

もともと細胞は外的要因でDNAを損傷すると、近くの同じようなDNAと持つ細胞からDNAの情報を借りて自身のDNAの修復を行います。

ここでいう外的要因とは、紫外線やX線などですね。

最近話題になったあきたこまちRのケースではX線、

におわなっとうのケースでは紫外線を使用しています。

われわれ人間も太陽の光を浴びているので、太陽光を浴びているだけで紫外線を受け、DNAが破壊されているかもしれません。

でも人間であり続けているのはこういったDNA修復機能が働いていて、DNAを修復しているからなんですね。

これが同意組み換えという働きなのですが、これを利用して遺伝子組み換えを行います。

大前提として、DNAのゲノム解析を行い、DNAのどの部分がなんの働きをしているのか、が明らかになっており、そのDNAのみをピンポイントで破壊できる、ということです。

現在の技術ではこれらが可能になっています。

あきたこまちRではカリウムを吸収するDNAを、におわなっとうではにおい成分を生成するDNAのみを人為的に破壊します。

そのあと、細胞は勝手に同意組み換えを行い、DNAの修復を行うのですが、

その結果、目的通りの働きをしてくれるDNAを持つ細胞が生まれれば成功になります。

遺伝子組み換えの危険性

遺伝子組み換えというと、やっぱり最初は意図的に遺伝子を組み替えるというイメージがありました。

上のミツカンのレポートにある遺伝子組み換えの手法もこれに近いように思いました。

が、結局はこれらの手法は採用されませんでした。

今回採用した遺伝子組み換えの手法ですが、破壊方法も修復方法も自然界では普通にあり得る現象なので、

遺伝子を破壊する箇所は人為的であるものの、それ以外はすべて自然の細胞の働きによるもの、という認識です。

これは遺伝子組み換えに関する資料です。

62ページに安全性についての説明があり、最終的には厚生労働省の認可が下りないと市場に流通させることはできません。

当然ながら企業側でも遺伝子組み換えで終わりではなく、生産物の特性や安全性などの十分検証させ、問題なしと判断してから厚生労働省の審査を行っています。

さらに言うと、こういうハンドブックがあるということから、すでにかなり以前から遺伝子組み換え技術が当たり前のように身の回りにあることがわかります。

ここまで書いての所見

ぶっちゃけ、身の回りから遺伝子組み換え製品を排除することは不可能だと思いました。

すでに周りの生活に完全に溶け込んでいます。

さらに極論を言ってしまえば、品種改良とはDNAを変えることなのです。

われわれ人間だってみんなDNAは似ているものの、まったく同じ人はいません。

まったく同じDNAを持っていたら、それはクローン人間です。

従来の品種改良は従来の品種を掛け合わせて、目的の特性を持った個体が生まれるまで繰り返す、という手法でしたが、

このやり方では時間がかかります。

が、このやり方でやったとしても、結局は目的の特性を持ったDNAを持つ個体が生まれることを期待しての行為なので、

結局は同じことのようにも感じます。

そして、結局のところ、これが危険か安全かなんて自分でもわからないので、

これまでなんでもなかったから、そんなに気にすることじゃない。

とも思えます。

まぁ、我々は自由主義の国家に住んでいるので、何を買うかについても自由が保障されています。

気になる人は自分が食べているものを調べて、自分で選択して買うのが良いのではないでしょうか?

問題ないことの証明

我々ITエンジニアからすれば、常にこれについて頭を悩ませます。

どれだけ一生懸命テストを実施したとしても、本番運用すれば必ず問題が出るからです。

なので、我々は問題が起きないように最大限の努力をしますが、絶対に問題起きないとは言えないのが正直なところです。

食品に関しても同じで、

全ての食品、食べても問題起きないとは絶対に言い切れません。

保存状態が悪かったら腐敗しておなか壊しますし、

体のいいものだけを食べ続けても、偏った食事はやっぱり体を壊しますし、

そもそも生活習慣が良くないから体を壊す、というケースもあるかと思います。

ワクチン否定派はなんでもワクチンのせいにしたがりますが、

健康についてもこれだけの影響が考えられるのだから、

むしろワクチン以外の可能性のほうが大きいのではないか、とも思えますよね?

結論

そんなに気にするな。(気になるなら自己責任で調べればいい)

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