減反政策は食料自給率低下の原因なのか?農家の息子が解説する。

いやぁ、またど阿呆が現れました。

自分は、当事者ではないのですが、当事者に近かった、農家の息子です。

なので、このツイートの誤りを指摘したいと思います。

そもそも、なぜ減反政策が行われたのか。

当時、日本がまだ米の自由化が行われる前の時代です。

まだ米の自由化が行われていないので、日本で流通しているお米は、全て日本産のお米でした。

※たしか、米の自由化が始まったのは、細川政権時、平成の米騒動(大不作)で米を緊急輸入するのと同時に、WTOで是正勧告を受けたために市場開放した、と記憶しています。(間違ってたらごめんなさい)

そして、不作への対策として、政府で米を一年間備蓄する政策が始まったと思います。

しかし、食の欧米化によって、日本人がお米を食べなくなり、お米の供給過剰な状態になっていったのです。

このままでは、お米の価格が下がってしまい、米農家の収入が減ってしまうので、政府はお米から他の農作物に切り替えることで、お米の供給量を減らし、それに応じてくれた農家には協力金が支払われました。

これが政府が進めてきた減反政策です。

これから分かるとおり、減反政策が自給率を下げたのではなく、むしろ、お米の自給率が高すぎたために減反政策が行われたのです。

なので、上のツイートは誤りですよね。

そしてもう一つ。減反政策で田んぼを潰してもその後に出来るのは、他の農作物を育てる畑です。(そうしないと政府からお金がもらえない。)

田んぼ潰して大型ショッピングセンターの様な施設ができると思った?

実際にウチの父親は減反政策で田んぼを蕎麦畑にしたことで、政府からお金を貰ったと聞いています。

いや、これってむしろ、自給率上がることにならない?

以上のことから、「減反政策が日本の食糧自給率を下げた」というような発言は大ウソとなります。

以上、農家の息子の指摘でした。

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