Felicaが通信できる仕組み

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QRコード決済なんていらない、なんでもっとおサイフケータイが使えるところが増えないのか?というのを多く見かけたので、おサイフケータイに採用されているFelicaという仕組みについてまとめました。

通信できる仕組み

まず、FelicaなどのICカードの中には、電源は入っていません。

電源が無いのに、どうやって通信できるのか?

例えば、理科の実験で、コイルの中に磁石を入れると、コイルの中に電流が流れる、というのをやったことはありませんでしょうか?

http://www.wakariyasui.sakura.ne.jp/p/elec/dennji/renntu.html

この仕組みを利用して、ICカードの中に電流を流しています。

具体的には、ICカードの中にコイルと通信モジュールなどのICチップが内蔵されていて、

ICカードリーダーには、通信モジュールと微弱な磁界が発生しています。

http://rfid.toppan-f.co.jp/card/felica/about.html

そうすることによって、ICカードリーダーにICカードを近づけると、ICカードの中に電気が流れ、その電気を使ってICチップを動かし、通信が発生する、と言う仕組みです。

Felicaに対応している決済方法

Felicaに対応している決済方法はSuicaなどの交通系の他に、nanaco楽天EdyWAONがあります。

Felica決済が普及しない理由

Felica決済を行うには、専用のICカードリーダーが必要です。

家電量販店にカードリーダーが売られていますが、これでは決済できません。

なぜなら、各決済方法毎に、独自の暗号化技術が使用されているためです。

これはお金を扱うので、勝手に書き換えたりしたら大変なことになりますよね。

なので、専用のIcかーどりーだーを必要になるのですが、導入にはそれだけの大きなコストが発生することになります。

なので、導入できる場所は限られています。

交通系は駅や駅施設、nanacoなどはセブンイレブンなど、WAONはイオン系といった、比較的大型チェーンに限られており、個人の小規模店舗では導入が難しい、といえます。

QRコード決済のメリット

その反面、QRコード決済は導入コストが安くて済む、というメリットがあります。

バーコードリーダーが無くても、店舗のレジの前にQRコードを出しておけば、スマホのアプリでQRコードをスキャンして金額を入力するだけで決済できます。

従って、店舗側のコストが大幅に少なくすることができるのです。

利用する側にもメリットがあります。

Felicaが無いスマホであっても、専用アプリが使用できて、カメラさえあれば、スキャン用のQRコードを表示できますし、店舗にある決済用のQRコードをスキャンして、決済することもできるのです。

個人的には、現金を数えるのがめんどくさいので、数字だけで管理できるキャッシュレス決済がもっと広がれば良いと思うんですけどね。

自動販売機とかQRコード決済にできないかな・・・