この本では「自己肯定感は上げなくていい」と書かれています。
最初は「え?」って思いましたが、
読み進めていくと納得。
上手くやろうと思っても出来ないのは、
「意識でやりたいこと」と「無意識でやりたくないこと」が衝突しているため、と書かれています。
ここで言っている無意識とは深層心理のこと。
昔、催眠術を勉強していたときに深層心理の存在は知っていて、
催眠術は深層心理に暗示をかけることで「暗示通りになってしまう」というものです。
これは人為的に深層心理を一時的に書き換えているので、時間がたつと元に戻ります(暗示が解ける)。
深層心理は成長過程での環境や家族関係などの影響を受けてマインドセットとして形成され、
人間として成長した後のマインドセットは簡単に書き換えることが出来ません。
深層心理を書き換えようと思ったら、意識的に行動しポジティブな結果を得る、という経験を繰り返す事である程度書き換えることができます。
そして、この本の中では「意識でやりたいこと」と「無意識でやりたくないこと」が衝突する現象をメンタルノイズと呼んでいます。
こうなったときに脳はめちゃくちゃエネルギーを消費して疲れちゃうんですよね。
後の章では、
具体的な「お悩み」からわかるメンタルノイズの種類、
ノイズかどうかを見極める「表裏思考法」のやり方の説明、
ノイズキャンセルを行うためのトレーニング方法(ノイキャントレーニング)について説明しています。
アプローチとしては、自分の深層心理を知り、メンタルノイズが発生していることを知る、
メンタルノイズが発生したときにどう対処するか(脳の疲労の軽減)、という流れになります。
ノイキャントレーニング、実はこれが自己肯定感を高める方法であるようにも感じました。
なるほど、試してみる価値はありそうですね。
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